最遊記歌劇伝~Burial~DVD買いました
DVD本体が八戒だなんてもう何の誘惑大爆発なの・・・。
ということで、Reloadが発売された頃、若干遅めにBurial購入。
もうね、何というかね・・・凄すぎた。Amazonミュージカル部門1位は伊達じゃなかった。
何が凄いってね、もう全部なんだけど、
ピカイチ光明三蔵のクオリティがおかしい。
あれはどう見ても糸目じゃないけど光明でしかない、っていう。あのキャラを再現できる人っていたんだな・・・。
後ね、今回のゲスト主役、鳥哭の青年期、健邑役の藤田さん。すげぇ。色気満載と
原作より美形(原作者がガチで言ってますw)
過ぎて死ねる。
埋葬編って、原作でもかなり人気が高い「それぞれの過去」を追った話なのですが、原作読んでも泣いていた私。歌劇伝は再現度250%でさらに15分に1回ぐらい号泣できる素晴らしさです。
「2次元を3次元にしてダメになった」という方もダマされてやるこのやろー!ぐらいの気持ちで投資していただけると絶対損はしません。
原作に忠実な衣装やセリフ回し(原作通りの完全なセリフに峰倉先生へのリスペクトを感じます)、世界観を壊さない「歌劇」、今回は特に原作のもう一つのテーマとも言える「月と夜」「光と闇」といった相反する存在をどう表現するか?
そこに全てをぶっ込んだような気がします。完成度最高峰です。
元来ミュージカルにこれっぽっちも興味のない人間が15分に1回号泣できる(大事なので2回ry)素晴らしい作品です。最遊記ファンなら是非是非。
-------------------------ここから単なる私見-----------------------------------------------------------
月や光である光明や三蔵一行の対存在である健邑(鳥哭)の存在って、難しいながらも必要だなと、いつも強く感じます。
単なる「悪役」じゃなくてね。(本人は敢えて悪役ぶってるけど、そんなに竹を割ったような存在ではないはず)健邑本人も言っていたけど「本当は欲しいものなんてない」っていう哀しさ、虚しさ、生きる意味の無さ。それでも、彼は彼なりに「生きるために、掴むために」道を一瞬でも見出してくれた光明の後を追い続けているような気がします。
そして、その姿は三蔵一行より人間らしい。本来、人間はあんなにキラキラしてないんですよね。悟空がキラキラし過ぎて、周囲が彼を指標に進んでいるからキラキラしているように見える。でも、三蔵だって、悟浄だって、八戒だって元は「ヨゴレモノ」。
一歩踏みはずせば健邑と同じ道を辿る事になった可能性だってあったと思うのです。
その境界線はあまりに細く、あまりに短い。ただ、悟空が「特異点」だった、ただそれだけ。明暗を分けたその境界線のデッドラインは、濃淡を刻みながらまだまだ続きます。
さぁ、飲み込まれるのは、どっちか。
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